五味太郎さんの言葉
今日は、私の心に響いた言葉を紹介してみます。
休職中の2020年4月のことです。
昼間何気なく読んだ新聞に絵本作家の五味太郎さんへのインタビュー記事が掲載されていました。
どうやらネットだと記事全文は有料のようですが、私が衝撃を受けたのは今でも無料で見れる最初の部分です。
コロナ禍で先の見通しも立たず、大人も子どもも心が不安定になっていることにたいしてどう思うのかという問いかけに対して、五味太郎さんは逆にこう問いかけていらっしゃいました。
それじゃ、逆に聞くけど、コロナの前は安定してた? 居心地はよかった? 普段から感じてる不安が、コロナ問題に移行しているだけじゃないかな。こういう時、いつも「早く元に戻ればいい」って言われがちだけど、じゃあその元は本当に充実してたの?と問うてみたい。
この問いかけを受けて私は衝撃を受けました。
その頃、何度も休職なんかしていないで早く仕事ができていた頃の元の自分に戻りたいと思っていたのです。
でも、本当に”戻る”ことが正しいことなのかと問われた気がしました。
昔の自分は本当に充実していたのか。
仕事はできてもプライベートの充実が上手くできないままでいいのか。
考えた結果、私の答えはNOでした。
でもNOという答えにたどり着いた私は、どうしたら充実した日を過ごせるのだろうかと今も悩んでいます。
「自分が楽しいと思えることを大切する」こと。
なんとなくではありますが、それだけは守るべきことのような気がしています。
もちろん、毎日楽しいことばかりではないのも確かです。
だから自分を大切にして、バランスよく日々を過ごす。
言葉にするのは簡単ですが、これが難しいです。
これからゆっくり自分にとってベストなバランスを見つけなければいけない。
日々精進です。
心に響く言葉との出会いは本当に偶然です。
実は、この新聞記事を読むまで、五味太郎さんのことは存じ上げませんでした。
そのため、普段はほとんど読むことのない新聞をこの日に限って読もうと思ったのは何かの縁なのかもしれないと思い、その後五味太郎さんの本を少し読んでみました。
そちらにも心に響いた言葉があったので、また別の機会に紹介してみたいと思います。